去年からいろいろなアイドル(ここではアイドルとは韓国のアイドルを指します)のMVを見るのが趣味になっていて、だんだんすきなものが増えてきたので共有しようとおもいます。すべてのMVがきれいさ、かっこよさ、印象深さでチョイスされています。
以下目次です。
- Highway to Heaven ENG ver. - NCT 127
- She's gone - Jung Ilhoon
- take me higher - A.C.E
- FACE - Woosung
- Human - ZICO
- others
Highway to Heaven ENG ver. - NCT 127
ウ~ン、百点中97826429574点です。
青空を背景に広がる荒野とアイドルが「完璧」な世界であることはどのMVでも実証済みですが、このMVは格別です。そのPerfectな世界の、朝日が昇る瞬間から夕陽が落ちる瞬間までの一日を、アイドルが共にしてくれているのだから・・・。ファンをhighway to heavenに連れて行ってくれるのだから・・・。
「完璧な世界」だから全部のシーンがきれいなのはもちろんなのだけど、このMVに込められてるのはそれだけじゃないんですよね。We'll take the highway to heaven という歌詞、“僕たち”が天国までのハイウェイに連れてくよ、と、NCT 127というアイドルが歌うファンソングでもある。アイドルを見ていて、幸せじゃない瞬間なんて果たしてあっただろうかとおもわず自問してしまう。ずっと幸せでいてほしいし、ずっと幸せでいられるんじゃないかという期待を抱けるMVです。
大人数のグループのMVになるとどうしてもフレンチフルコースのような、味付けも盛り付けも凝ったものになりがちで、それはそれでおいしく頂けるんですが、こうやってシンプルなMVの方が何を伝えようとしているのかが理解できてすきです(個人の感想)。
最後、テヨンが穏やかな笑みでこちらを眺めているのも、夕日の中、レールの上を9人が歩いているのもいい。天国へのハイウェイという大それたタイトルなのに静かに穏やかに終わるところも好きです。
She's gone - Jung Ilhoon
おれたちのチョンイルフンが帰ってきたぞ!!!
いわゆるサブカルの人たちを引っ張ってきてるのが、画面転換の鮮やかさとうまくマッチしてるな~と思います。細い路地やカラオケやゲーセンなど、とにかく薄暗いところでビビッドな色を使ってるのが楽しい。ラスサビに向かうにつれて画面が派手になっていくのも楽しい。ここがすごい!って衝撃的なカットはなかったんですが、イルンの表情や動きをうまくとらえたところが多くて好きです。2:31のウインクとか、1:41の頭を大きく揺らしてるのとか。イルン、顔がいいな・・・。
とがったヘアスタイルの方が負けず嫌いで自尊心が高いイルンっぽくて好きなのでShe's goneできれいなMVを残してくれてありがとうキューブ。音楽番組の演出はもうちょっと頑張ってほしかったよキューブ。
曲としては最初とラスサビのギターがメチャ好きです。詩的な歌詞(愛という浮雲なんかを掴もうとして落ちてからわかったんだ、まだ折れた骨がくっつくには時間が短い)がラップに軽々と乗せられてるのがいい。あと、あれほどスキンシップ嫌いなのに “俺を待ってたやつらにfree hug” しようとするイルンがチョン・見栄っ張り・イルフンというかんじで胸にグッときます。
歌詞と言えば、イルンは同アルバム内のAlwaysでも모든 게 미워도 누구도 잘못한 게 없어(何もかも憎くても誰も悪くはない)という綺麗な言葉を残しています。ペンタのジノくんが透き通った声で歌ってるのがまたイイんだ……
take me higher - A.C.E
2018年期この世がキラキラしていることを誰よりも認めたで賞の大賞です。
とにかく明るくて楽しくて暖かな光のさす空間。オタクはいつだってアイドルにこういう場所にいてほしいとおもっているし、こんな風に何の憂いもなくso happyな感情を高らかに歌い上げてほしいとおもってるんだよ・・・(主語デカ)
メタいこと言うと、ジェンダーレス化しつつある現在をきれいに縁取って、Kpopドルを愛する人間たちにプレゼントしてくれたようなMVです。これを見たとき、すご~くうれしかったし、わくわくしました。もっと自由になれるんだ~!って。ボディラインを見せること、キレイなカラコンやかわいいリップを着けること。おどけるように笑うことも、だれにだってできるのだ。最後のカットの挑戦的なまなざしが好きです。
画面構成もハチャメチャにおしゃれ。特に後半はどこを切り取っても雑誌のそれになります。現実のセットと二次元的素材を合わせる手法は、インスタの流行と一緒くらいに流行りだした印象だけど、その中でもTake me higherはピカイチのオシャレMVです。マア舞台のセットがところどころよくあるヤツ~ってなるのがもったいないのは置いておいて…。
次のUNDER COVERもたぶん同じ人たちがMVを作ってるんだろうナというかんじのオシャレMVです。(衣装も軍服ベースでカッコイイ)
FACE - Woosung
FACEという題名でサビが "I like your face" から始まるのでルッキズムだあ~と思われがちなんですが(そうなの?)(知らん)、世間一般的な美を称賛しているわけではなく、ベリーショートの女性だったりロングヘアの男性だったりドラァグクイーンだったり、アイドルでもモブでもないただの人間たちが出ているMVです。
しょっちゅう意味の分からない、それでいて妙に格好のついたカットが入ってくるのがとてもすき。意味なんてなくてよくない?って言われてるみたいでそうだね♡♡♡になる。LGBTQが映像に出演することに対して、特別な理由がなきゃだめだよなんて言う人々への答えなのだ。いちいちいろんな人間が存在してることに理由や意味を求めるなんてばからし~よな!
Aメロからサビにかけて、ウソンが酒におぼれたみたいに転がりながらケタケタわらってるのも最高です。The Rose(ウソンがボーカルをしているバンド)で特徴的な声だナという記憶はあったんですが、こうしてソロかつシンプルな味付けでお出しされるとまた違った趣があっていいですね。あと、ダンスを挟まないMVはアイドルが存分に笑ったり泣いたり狂人になったりしてくれるのでありがたい。
曲は全部のギターがよくてよくて頭がどうにかなりそうなほどによいです。
Human - ZICO
今年見たMVの中で一番印象深いMVです。
ジコという、かつてアイドルだったラッパーを私は遠目でしか見たことがない。だから、ジコがおそらく自分の心の真ん中にまで踏み込んで作り上げたこのMVについて、それが持っている意味について、真に知ることはできないのだろうと思います。それでもとてもいいMVでした。
車内で子どもの持つ風船が浮かんでいる。救急車がトンネルに到着する。配達員が階段を駆け上がって、廊下では父親が赤ちゃんをあやしている。
そういう風に過ごす人々の日常を、ジコが無表情のまま通り過ぎていきます。
このMVですばらしいのは、人々が一場面のみで使い捨てられないところなんですよね。“モブ”ではなくて、その日一日をただ生きる人々がいるだけ。ジコが偶然その場に居合わせただけ。車内で風船を浮かべていた子供は道路を走るし、配達員は届け先に着くし、父親は帰ってきた妻に会える。次の瞬間からも、彼ら彼女らの時間を生きていく。そういう柔らかな情景の隣で、事故現場に集まる人々が、薄暗い病院で面会をする人々がいる。
喜びも悲しみも等しくある世の中で “個人にできるのは失望だけだ”と歌うジコ。全体に漂う虚無感にむなしい気持ちになりながらも、どこか一条の光を感じられるMVです。
others
Feel Special - TWICE (https://youtu.be/3ymwOvzhwHs)
今までトゥワイスはディズニープリンセスだと思ってたんですが、ディズニープリンセスだったんだな・・・と改めて思いました。時代をうまくとらえた一曲です。
AH YEAH - WINNER (https://youtu.be/Pm0_G8Zl0ek)
軽快なメロディに別れの歌詞を乗せてる、聴く分には楽しい曲。ちょっとチープなセットもYGらしくなくて面白いです。
bloom bloom - The boyz (https://youtu.be/Ty_3Vyqrlr4)
わりとよくあるMVなんですがところどころスカッといい。音楽番組でキラキラメイクをしてたのがすご~くかわいかったです。
ICE IN THE CUP - 1 TEAM (https://youtu.be/ZI7IGWQVc3s)
タイトル曲なんであれにしたの? ただの旅行ログもとびきりオシャレになる一例。ice in the cupって歌詞もかわいいし全員ラップがうまい。がんばってくれ。
久しぶりに開いたら数か月記事を書かないと表示される広告が出ててォヮ・・・(なんとかせにゃ…)というきもちもあった。終わりです。